ぐいっと左にハンドルを切ったその手で私の手を掴んだ。
Rのきつい坂道を上り詰めると、そこは秘密の場所。
陽の当たらない場所。
人前では手をつなぐことの出来ない関係だった。
それでも、
そこで抱き合うことができれば、それで満足だった。
私の逃げ場もそこしかなかった。
はずなのに。
もう一度だけ戻れるのならば
もっと素直に抱かれたい。
忘れられるものならば、忘れてしまえれば。
一人にしないで。
Rのきつい坂道を上り詰めると、そこは秘密の場所。
陽の当たらない場所。
人前では手をつなぐことの出来ない関係だった。
それでも、
そこで抱き合うことができれば、それで満足だった。
私の逃げ場もそこしかなかった。
はずなのに。
もう一度だけ戻れるのならば
もっと素直に抱かれたい。
忘れられるものならば、忘れてしまえれば。
一人にしないで。
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